この記事は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(わたモテ)の見どころ解説記事です。
百合要素もありながら、そもそも漫画としてかなり面白いので読んだことの無い人は是非読んで欲しい作品です。
結論:『わたモテ』は今百合漫画としても群像劇としても超絶面白い
『わたモテ』はWeb漫画サイト/アプリ『ガンガンONLINE』で月2回程更新されており、更新日にはTwitterのトレンドに入るなど高い人気を博しています。
本作は1度ブレイクしてアニメ化した後、ストーリーの路線変更で再ブレイクを果たした稀有の漫画となっています。
日常系百合漫画として復活を果たした『わたモテ』のおすすめポイントを解説します。
おすすめ百合アニメは以下の記事でもまとめています↓
『わたモテ』とはどんな作品?【ぼっちの日常⇒日常系百合漫画への路線変更】
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(以下『わたモテ』)は谷川ニコ先生による日常系コメディ漫画です。
ぼっちで陰キャラなのにどこか前向きな主人公『黒木智子』の痛々しい日常が描かれるというのが初期のストーリー展開。
現在は多数のキャラが登場する青春群像劇のようになっており、日常系百合漫画のような要素もありながら智子の高校生活が描かれています。
『わたモテ』の変遷と見所を時系列順に解説していきます。
1巻~:ぼっちの主人公『黒木智子』のイタい日常
主人公/黒木智子(もこっち)は高校デビューに盛大に失敗し、ぼっちを謳歌する陰キャラオタク女子高生です。
心の中で(直接は言えない)リア充たちに暴言を吐きながら学校生活を送る姿は痛々しく描かれています。
ぼっちと言っても中学時代の親友/成瀬優(ゆうちゃん)とは仲が良く、いとこの「きーちゃん」や近所の子供たちには慕われていたりと完全に孤独という訳でもないのがポイントです。
また弟/智貴に対して傍若無人に振舞ったり、ゆうちゃんに平気でセクハラするなど本人の性格にもそこそこ問題があります。
ぼっちでも何だかんだと余裕があるのが面白い点です。
こうした智子の日常がコメディタッチで描かれ、読者の共感を呼ぶ「ぼっちあるある」が人気を博し、2013年にはアニメ化するに至りました。
3巻~:今江先輩とネモの登場で少しずつ変わる日常
基本的にぼっちで学校での会話がほぼ無い智子ですが、そんな彼女にも声をかけてくれる人が2人います。
一人は智子の一学年上の先輩/今江 恵美。
優等生の生徒会長で、下級生にも優しく声をかけてくれる先輩です。
智子が1年生の頃、文化祭準備で知り合いになり、交流が始まります。
「文化祭を楽しめた?」という質問に答えられなかった智子を心配し、着ぐるみで抱きしめて風船をあげるなど智子を気に掛けていました。
1つ上なので先に卒業してしまいますが、最後まで交流は続きます。
もう一人は同級生の根元 陽菜。
1年から同じクラスですが、交流が描かれるのは2年になってからです。
ピンクの髪のリア充女子で、智子にも明るく声をかけてくれますがそれ以上の交流はありません。
智子は彼女の苗字を思い出す過程で、某ガンダムに登場する『ネモ』を思い浮かべており以降心の中で『ネモ』と呼んでいます。
ネモも智子が1年次のクラスでの自己紹介で盛大にスベったのを覚えており、2年次にも何かやらかしてくれるのかと期待をしています。
2年の前半まではわずかに会話が描かれる程度ですが、ある時智子がネモの夢を知ったことで関係に変化が訪れます。
1年の時から微妙な距離感だったネモと親友のようになっていく過程がその後丁寧に描写されていくことに。
8巻~:ターニングポイントは『修学旅行』
これまでネモくらいしか会話の無かった智子ですが、そうも言っていられない事態が訪れます。
2年生後半の修学旅行です。
ここが『わたモテ』最大のターニングポイントとなっており、智子を取り巻く人間関係が大きく動いていきます。
クラスに友人のいない智子は、修学旅行で余り者メンバーと組むことになります。
おまけに空気の読めない担任教師から班のリーダーまで任される絶望的な状況です。
誰もが互いに仲良くなる気の無い地獄みたいなメンバーですが、この修学旅行をきっかけにこうなります。
それぞれ所属するグループも違いますが、基本的には全員智子に対して好意的に接してくれます。
この辺から『わたモテ』は日常系百合ハーレム漫画の片鱗を見せてきます。
特にゆりは今後智子と常に行動を共にする親友となっていきます。
アニメ化終了後、人気にもやや陰りが出ていた『わたモテ』ですが、この修学旅行編で復活を果たします。
13巻~:人間関係が広がり『遠足』で現在の百合路線が固まる
修学旅行で仲良くなった面々だけでなく、徐々に智子の人間関係は広がっていきます。
特にカースト上位の美人で頭も性格も良いパーフェクト女子/加藤明日香とは2年の冬頃に交流が始まっており、今は同じ大学に行くために受験勉強をするまでの仲に至りました。
2年の終わりでは、「今卒業すれば少しだけプラスの感情で高校生活を終えられる」と3年に上がることへの不安を吐露する智子。
しかし智子は今江先輩の卒業式で、これまで彼女から与えられてばかりだった優しさを思い返し、自分にはまだ卒業する資格は無いと考えて涙します。
そして黒木智子無双はここからが本番です。
人間関係が真に広がっていくのは3年春の遠足。行先は某ネズミの遊園地です。
好きなメンバーで周れるこの遠足を境に、智子の周囲をかつてないほど目まぐるしい人間関係が取り巻くことになります。
特にネモとは互いに素の自分を見せ合うことで「ネモ」「クロ」と呼び合う親友になります。
この遠足の直前、ネモは「声優になる」という夢をクラスの自己紹介時に宣言することになりますが、その行動にはこれまでの智子の言動が大きく影響を与えています。
それによってネモは親友の岡田茜と仲違いをすることになりますが、その関係修復にも意図せず智子が一役買うことになります。
さらにネモと茜の仲を取り持ったと勘違いされたことを切っ掛けに、トップカースト女子の加藤さんとの関係も急接近していきます。
高校受験時から続く智子とネモの関係性の変化と共に、人間関係は急速に広がっていきます。
この辺りから、キャラ数も大幅に増え智子以外の視点でストーリーが描かれることも多くなります。
まとめ:現在の『わたモテ』は百合漫画の群像劇に
現在は親友が出来、友達と同じ大学を目指して受験勉強をし、2年生まで無関係で終わった文化祭準備に取り組むなど、初期から考えれば劇的な変化を遂げています。
2021年現在智子を取り巻くメインキャラはこんな感じ
☑田村ゆり:「ゆりちゃん」「智子」と呼び合う親友同士
☑根本陽菜:「ネモ」「クロ」と呼び合い一緒に夏コミ参加するアニオタ仲間
☑内笑美莉:3年でクラスが変わってしまったが、気付けば近くにいる
☑吉田茉咲:ヤンキー仲間と一緒にドライブに誘ってくれたり智貴とフラグが立ってたり
☑加藤明日香:同じ大学を目指し「明日香」「智ちゃん」と呼び合える関係に
☑成瀬優:「ゆうちゃん」「もこっち」と呼び合う中学時代の親友。同じ大学を目指す
☑平沢雫:1学年下の後輩で男子にモテまくるので女子に嫌われているが、智子を慕っている
また各キャラそれぞれの周囲にも人間関係が描かれており、初期とは明らかに異なる群像劇のような展開となっています。
とは言えドロドロとした関係とかは無く、あくまでコミカルに人間模様が描かれています。
男子も登場はしますが、智子の影響を受けて友人になるのはほぼほぼ女子なので、百合漫画と呼ばれるようになりました。
智子自身「すっかりリア充だな…」という台詞もあり、既に立派なリア充と化した今、卒業までにどうなっていくのかまだまだ先が楽しみな展開となっています。
補足:『わたモテ』の再アニメ化はあるのか?時期はいつ頃?
ネット上でも盛り上がりを見せている『わたモテ』なので、2度目のアニメ化があるのか気になるところです。
結論を言えば、現在アニメ化の情報などは特にありません。
2013年の1期目ではDVDの売上も芳しくなかったようで、製作にも慎重になっているのかもしれません。
またアニメ版は原作4巻の途中までなので、まだ智子が1年生の途中です。
現在の『わたモテ』人気のターニングポイントである修学旅行は原作8巻。
智子が2年生の秋なので忠実にアニメ化しようとすると1クールだとギリギリか少し尺が足りなくなります。
ファンからも求められている部分だと思うので、アニメ化するならそれまでの展開をある程度省略せざるを得ません。
ただ修学旅行に至るまでネモや先輩との交流など端折れない部分もいくつかあるので、製作が難しい状況というのはあるかもです。
とは言え、2020年には原作の累計発行部数330万部を超える立派な人気作品となっています。
オンラインで連載されている漫画でこの数字は結構すごいです。
アニメ化の話が無いというのも考えにくいので、そう遠くないうちにアニメ化されるのではないでしょうか。
個人的には、2021年8月に10周年を迎えるので、そのタイミングで何か発表が無いか期待しています。
『わたモテ』の漫画をお得に読む方法
『わたモテ』を読む場合、電子書籍サービスを利用すれば格安で見ることが出来ます。
電子書籍は普通に単行本を買うよりも安い場合が多く、ポイント還元やクーポンなどで平気で半額になったりします。
またスマホで移動中に読める点も便利なので、紙の書籍にこだわりが無い場合は基本的に電子書籍の方が何かとメリットが多いです。
電子書籍サービスは品揃えが多く、値引きが大きくなる以下から選ぶのがおすすめ
ebookjapan:初回50%OFFクーポン利用可(6回分)
Book Live!:初回50%OFFクーポン利用可
U-NEXT:無料登録時に600P+毎月1200P付与で実質1~2冊無料で漫画購入可能
漫画の品揃えはebookjapanとBookLive!が他社と比べても圧倒的に多いです。
登録自体は無料(本の代金だけ)なので両方利用するのも有りです。
まとめ買いではなく少しずつ買い揃えるなら、電子書籍も買える動画配信サービス『U-NEXT』のポイント利用も非常にお得。
動画配信サービスとまとめて利用したい人にもおすすめです。
ちなみにU-NEXTは『わたモテ』のアニメも視聴可能です。
上記いずれもクーポンやポイント還元等でお得に購入出来ます。
※Amazonのkindleも品揃えが多いですが値引き率が低すぎるので除外
電子書籍についての詳しい解説は以下の記事にも↓